タンチョウを取り巻く状況は、地域ごとのタンチョウの生息状況や地域の特性などによって異なります。タンチョウ保護の推進においては、タンチョウ保護の基本方針に沿って大きな視野で進めていく視点と、地域ごとにその地域に見合った活動を展開する視点を持つことが重要です。
鶴居村は、タンチョウの最大の越冬地であるとともに、繁殖期にも多くのタンチョウが生息しています。同時にタンチョウに関わる様々な諸問題の震源地であるため、鶴居村における諸問題の解決は、タンチョウ保護全体の推進に大きく寄与するものです。
タンチョウコミュニティでは、おもに鶴居村でのタンチョウ保護活動を展開し、ひいてはタンチョウ保護全体に大きく寄与していくことを目指します。
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タンチョウ保護を切り口として地域の活性化に寄与する地域団体
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昨今、小規模の自治体は、その地域の特性を活かし地域振興を推進しなければ、存続が困難な状況になりかねません。鶴居村には、「タンチョウの最大の生息地」という大きな特性があり、地域の活性化に寄与しうる大きな資源を有しているといえます。基幹産業である酪農との共生、タンチョウ観光のあり方、地域学習の推進など、タンチョウを切り口とした地域政策や地域活動は欠かせません。
タンチョウコミュニティでは、タンチョウ保護という視点にこだわり、他産業との連携や地域学習への参画を通じて地域の活性化に寄与することを目指しています。
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地域住民と研究者や自然保護団体・行政との連携のための仲介役
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現状では、タンチョウを取り巻く様々な問題があることは疑いもなく、タンチョウが保護されるべき状況に置かれているという認識のもと、行政や研究者・自然保護団体・地域団体などがタンチョウ保護推進のための活動をしています。しかし、往々にして研究者や自然保護団体など、いわゆる専門家の知見は、地域住民にまで情報提供されるケースは少なく、地域住民は現状の問題点や今後の課題などを理解できる状況ではありません。
また、地域住民の想いもなかなか専門家には伝わらないものです。
タンチョウコミュニティでは、地域住民がタンチョウ保護に寄与するため、双方の活動や想いを伝える橋渡しの役割を担うことを目指します。 |
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