ごあいさつ    

 鶴居村は「つるのいる村」と言われる通り、越冬期には北海道内、すなわち日本に生息するタンチョウの半数が集まる、タンチョウの貴重な生息地です。

 タンチョウ保護は、野生生物保護において、他に類を見ない成功事例といわれています。しかし一方で、新たな問題にも直面している状況があります。タンチョウ保護を今後も推進していくことは、他の野生生物の保護活動にも少なからず影響を与えるものと考えています。

 2001年から、鶴居村でタンチョウとかかわるようになり、その中で強く感じたことは、鶴居村は「つるのいられる村」なのだということです。タンチョウが生きていけるだけの環境があり、地域の人々がタンチョウとともに生きているということです。

 野生生物を保護し、良い関係を築いていくには、彼らの生息環境を守るため、その地域に住む人々が主体的にかかわらなければ、決して良い方向には向かわないということを実感しました。

 そんな想いを胸に、2008年春、鶴居村に、そしてタンチョウにこだわって活動しようと、タンチョウコミュニティを立ち上げました。小さな団体ではありますが、どこの団体にも負けないくらいの強い想いと実行力を持っているつもりです。

 鶴居村にこだわりタンチョウにかかわっていくことは、タンチョウ保護全体にも大きな影響を与えるものと思います。また、「つるのいられる村」の特性をいかんなく発揮し、地域そのものを元気にすることも、とても重要な視点だと思っています。

 多くの地域住民がタンチョウとのかかわりを考え、人にもタンチョウにも住みよい社会を作りあげたいと願っています。鶴居村が「つるのいられる村」であり続け、やがては「つるとかかわる人のいる村」と呼ばれるように。

 この活動が、やがてタンチョウ保護全体にとって、さらには野生生物保護全体にとって、意義ある活動になることを目指し、活動を推進していきます。どうぞ、みなさんのご理解とご支援をよろしくお願いします。  

タンチョウコミュニティ 代表 音成邦仁(おとなり くにひと) 
   


タンチョウコミュニティ 〒085-1206 北海道阿寒郡鶴居村鶴居東2-15
0154-64-2482
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